ドクタータカヤスの日記 2004年
2004年も早いもので4ヶ月が過ぎようとしています。
4月からは新年度が始まり、診療報酬の改定も行われました。
今回はゼロ改定という事でしたが、内容的には多岐にわたって点数が削減されているようです。
本当にお役人は数字をいじりまわすのが好きのようです。
経済状況が悪いから医療費も削減するとのお考えです。
小泉首相になり、改革の名のもとにいろいろな制度が変わってきておりますが、医療界に於いて今年は新研修医制度の発足、また、国立大学・国立病院の独立法人化が最も大きなものです。
どうしても厚生労働省のお役人は、医師の人事権を大学から取り上げたいようです。
ただこれまでは、大学の人事だったから、地方の医療機関にもそれなりの医師が派遣されていたのではないでしょうか。
改革の名のもとに一度に研修医制度の改革と独立法人化を大学に求めたのはかなり、無理があるように感じます。
せめて独立法人化が導入されてから研修医制度を変えるべきではなかったでしょうか。
これから2年間は日本全国において医師が不足します。
この中で、いかに良質な療を提供していくか、本当に難しい時代になったと思います。
ただ、経済界の方からは医療分野においてもっと規制を撤廃するように要望が出ております。
いわゆる混合診療の解禁、株式会社の医療への参入、病床規制の撤廃、そして本当の意味での自由競争を医療界に求めています。
もちろん日本医師会・厚生労働省のお役人は経済界の意見には大反対のようです。
しかし、私は経済界の意見がこれからの医療界には必要ではないかと思います。
今後医療界がよくなるには混合診療の解禁、株式会社の医療への参入、病床規制の撤廃は避けて通れない課題だと思います。
今年は日本医師会長も変わりました。
はたしてどんな1年になるのでしょうか。
今年もひとりひとりの患者様から診療を通して多くのことを学んでいきたいと思います。
そして、日記を書く事で反省しながら今年1年を乗り切ろうと思います。
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