Q:SARSとはどんな病気ですか?
A:香港、ハノイでの発生から世界十数カ国で広がっ ている、原因不明の呼吸器疾患です。はっきりとした原因はわかっていませんが、ウイルスによるとの説もあります。潜伏期間はおよそ2〜7日で、特に身体の変化に注意が必要とされる期間は10日間です。
Q:感染が心配されるのはどのような場合ですか?
A:38度以上の熱があり、せきや息苦しさなどの呼吸器症状がある。また、10日以内に伝播確認地域に渡航したか、渡航した人と接した、という方は医療機関での受診をお勧めします。
*受診の際の注意点
・X線装置のある内科・呼吸器科を受診して下さい
・SARSへの感染を心配していることを、医療機
関にあらかじめ伝えて下さい。また、マスクなど
の感染予防をして来院することも重要です。
*受診の際に伝えるべき事項
・滞在した地域 ・滞在期間 ・SARS患者との
接触の有無
Q:どのような検査をするのですか?
A:現時点ではSARSそのものの診断をすることはできないので、色々な検査によって他の疾患の可能性を除外していく方法を取っています。胸部X線検査、血液・尿検査、喀痰検査、培養検査などを行います
Q:日常的な予防法はありますか?
A:100%ではありませんが、予防効果が考えられるものとして「手洗い・うがい・マスク」等の標準的な感染予防方法があげられます。
原因不明の病気であるがゆえに、様々な情報が飛び交いますが、私たちに必要なのは、日頃から予防を心がけ、心配な症状が出てきた場合には、医療機関に相談することです。また、伝播確認地域への不要不急の旅行は取りやめることをお勧めします。
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