グループホーム「ふくじゅそう」基本方針

《目的》


痴呆高齢者が、自宅と同じように、理想的な暮らしがおくれることを目的とする。
その目的を実践していくためには、施設だけが活動するのではなく、地域(街)
全体が、グルーブホーム(利用者)をバックアップする体制や、家族が主体的に
グルーブホームの活動に関っていく体制を作ることが不可欠である。

《理想的な暮らしとは》


(1)ゆったりとして、穏やかで安らぎのある暮らし。
(2)自分の思いや意志が大切にされ、どんな時でも誇りや尊厳を保たれる暮らし。
(3)自分でやる喜ぴや達成感がある張りのある暮らし。
(4)外に開かれた自由な暮らし。
(5)みんなと共に楽しめる暮らし。
(6)健康に対して不安がない暮らし。

《重点目標》


(1)地域との連携を深め、地域福祉の核となる。
(2)家族と共に、生活を援助する。
(3)主体的生活をおくるための手段や方法を提供できるようにする。
(4)共通理解者として、利用者を援助できるスタッフとなる。

《具体的な取り組み》


(1)地域との関り

@地域の方との関り
・地域の方(独居老人など)が気軽に集える環境作り。
・地域の方が気軽にボランティアとして活動に参画できる環境作り。
 傾聴ボランティア、趣味ボランティア、家事ボランティア
 行事ボランティア、外出ボランティアなど
・地域の方も参加する防災訓練(避難訓練、消火訓練など)の実施。
・地域の方との会合(介護教室、施設説明会など)の実施。
 痴呆老人に対する理解やグループホームの取り組みに対する理解。
 ボランティアの説明及び要請。
・地域の会合(町内会・婦人会・老人会)ヘの参加。
・地域の行事(祭りなど)ヘの参加。
・グループホーム広報誌の発行。(活動の広報)

A地元学校との関り(小学校・中学校・高校・幼稚園・保育園)
・施設行事への参加要請や公的な交流会の実施。
・子供たちが学校帰りに気軽に安心して立ち寄れる環境作り。

B地元商店街との関り
・買物(会材・衣料品・嗜好品など)
・散髪

(2)家族との関り

@家族のグループホームの活動への積極的かつ主体的な参画への働きかけ。
Aケアプラン作成においての、スタッフと家族の協働。
B家族が気軽に訪れることができる環境作り。(父・母が住む実家のような感覚)
C自由な外出、外泊ができるような環境作り。
D家族同士が充分に交流できる環境作り。(家族会の設立)
Eスタッフと家族が本音で話し合える環境作り。(日頃よりグループホームの目的の理解)

(3)主体的生活の提供

@家事(炊事・洗濯・掃除・買物など)への参加。
A趣味(園芸・料理・手芸・音楽・読書・散歩・絵画・ペットなど)の提供。
B行事(季節の催し・花見・夏祭り・旅行など)の共同企画及ぴ開催。

(4)スタッフの要件

@求められる考え方及ぴ姿勢
 ・利用者の立場に立った見方、考え方ができる。
 ・常識や従来のケアのあり方に固執しない。
 ・利用者のペースに穏やかに合わせる。
 ・どんな痴呆の利用者に対しても、一人の年長者として尊敬できる。
 ・プロ意識を持つ。
 ・一人一人の人間性を大切にできる。
 ・謙虚な態度で接する。
 ・明るく前向きな考え方を持つ。
 ・発想の転換ができ、考え方に柔軟性がある。
A痴呆に対する正しい知識と技術の習得
 ・痴呆による知的機能障害や認知機能障害、随伴精神症状や行動障害を表面的
 な面のみで判断するのではなく、その症状が表面化した原因を分析し、判断
 できる正しい知識の習得。
 ・正しい判断の元、痴呆症状の進行の予防及ぴ軽減ができるような正しい技術の習得。
Bチームケアの実践。
 チームの一員として、互いにメンバーを尊重することができ、チーム全員で
 一貫したケアを遂行できる。
C自己管理ができる。
 ・常にベストの状態で業務につけるように、身体的かつ精神的に自己管理がで
  きる。
Dグループホームの基本理念の理解と認識
 ・施設福祉ではなく、在宅福祉という捉え方。
 ・介護ではなく、援助という捉え
方。
 ・集団的援助ではなく、個別的援助という捉え方。
 ・管理的援助ではなく、自主的援助という捉え方。

 

 

グループホームふくじゅそう

 

〒864-0056 
熊本県荒尾市四ッ山町3-4-3

電話 0968-69-1211
FAX 0968-69-1221